Articles for this day of 2013/03/29

山下トリオ ライブ

場所:難波屋
出演:シーガン山下(G.Vo) 森 俊樹(G) 皇甫純圭(Vo)
開演:20:00
料金:投げ銭

当HP contactにて、ご予約承ります。

難波屋
西成区萩之茶屋2-5-2 西成警察署30m北


自分の声について Part 7

ご無沙汰し過ぎて忘れ去られているのでは。。。
と心配しつつ「自分の声について」の7回目。

ええ声で ええ歌を歌えるようになるために身体や声帯を鍛えるトレーニングは
必要ですがメンタルをトレーニングすることも重要ですよね。

メンタルを強くする以前に練習を積み重ねて不安材料を無くすのが
基本なのでしょうが心って弱いじゃない?(苦笑)
イッパイ練習しても、いざ本番になると途端にネガティブな妄想が
頭をよぎったりしますよね。

素敵に歌ってる自分をイメージするとか
逆に弱点を晒して居直るイメージトレーニングもあるようです。
いずれにせよ、十分に練習したら本番は居直って楽しんじゃうのが
「いいライブ」なんでしょうね。

そして楽しんじゃうためにはマイクや音響設備などがとても重要。

私が所属していたゴスペルグループのライブでは
いつも同じ音響エンジニアさんにお願いして歌いやすい環境を作ってもらっていた。

それでも本番になるとバンドもエキサイトして音が大きくなるし
客席にお客様が入ることによってステージの中の音も変わってくる。

音数も多く、声の数も多いゴスペルライブってホントにPA泣かせ!
エンジニアさんにはご苦労掛けっぱなし。
そんな中で「自分の声が聞こえるだけで有難い」って状況に
慣れてしまっていたのです。

ソロで歌うようになって、自分の声が聞こえることが当たり前になっても
なんだか歌いにくい状況があるんですよね。

初めてのお店で、初めてのエンジニアさんに色々注文をつけて
もう収拾がつかなくなってドンドン歌いにくい状況になったという
トラウマもあったりして(汗)
どう歌いにくいのかを的確に説明出来ない自分が悪いのだと凹む。

なんだかしっくりこなくても
そのお店の専属のエンジニアさんだったりすると
「このお店の響き具合なんかは 一番分かってらっしゃる人なのだから…」とか
「環境や道具に注文つける前に自分の腕磨かんなアカンのんちゃう?」とか
後ろめたさみたいなものまで感じたりもする。

確かに 素晴らしいシンガーはどんな過酷な状況でも素晴らしい歌を歌えるんだろね。
でも素晴らしいシンガーが素晴らしい環境で歌ったら
もっと素晴らしい歌になるはず!
それなら、へたピーはへたピーなりにエエ歌うたえるはずやん!!

そんなモヤモヤを抱えていると
タイムリーにアドバイスしてくださる方との出会いを頂き
それをきっかけに色々試してみることになった。

そして、ある時
モニターから返ってくる自分の声が「ステキ」に聴こえたのです。
すると…なんということでしょう!
頭の中いっぱいのネガティブな妄想が吹っ飛んでいくではありませんか!
「おっ!今のフレーズ、イケてるんちゃうん!」
すると身体が勝手に脱力状態に入る。
もう、こうなればポジティブの連鎖で どんどん歌が良くなる。

そっか!声にお化粧して好きな声にすればイイんだ~~~!
と、今更ながら目から鱗。
メイクアップはお顔だけじゃないのね。

そうなんです。
「自分の声が聞こえるだけで有り難い」では駄目なのです。
「ステキ」な声に聴こえるまで道具を選び
環境を整えることを諦めたら駄目なのです。
もちろん、すっぴん声を鍛えることも諦めません!

かくして、ようやく自分の声を好きになりかけた私。
何年掛かかっとんねん!ではありますが
通ってきた道のりには多くの学びがあり
無駄なことはひとつもなかったと言い切れます。

丁寧に歌うようになって「歌が小さくなった」と云われて凹んだことも
「丁寧に歌うこと」が悪いのではなく、
「丁寧に歌うこと」を歌い込むのが足りなかっただけなのです。

今はまだ、お化粧した声にしか納得できないけど
いつか、すっぴんの声を好きになれたらいいなぁと思います。

歳ばっか食って、なかなか内容の伴わない私ではありますが
これからも自分を諦めず、少しずつでも良くなって行きたい!

7回に及ぶ「ウダウダ」にお付き合いくださった皆様、有難うございました。
今回のシリーズはひとまず終了させて頂きます。

また気づきや学びがあれば、そのつどアップしていきたいと思っていますので
今後ともよろしくお願い申し上げまするん ^ ^
感謝!!