努力?

image8月7日、憧れのSHOさんのお招きで、神戸・水道橋の「な也」さんで歌わせて頂きました。
昔から噂に聞いていたうどん屋「な也」さん。
月に2回のライブの日は、ステージと音響・照明を設営し、壁面にはもう一枚防音の壁を立ててライブハウスに変身するという変わったお店です。

毎月2回、美味しいうどん屋さんを早仕舞いして、ステージ設営とバラしを繰り返すのは大変な作業。
そんな苦労をしてでもライブを開催しようとする、オーナー岡ちゃんの音楽への愛に頭が下がる思いです。

一部の前半はSHOさんのソロ、そして後半は盟友アンドレさんが奏でるドブロギターが加わって息の合ったステージを披露。
二部は俊樹さんと私のステージに、SHOさんが2曲目から最後までたっぷりご一緒してくださいました。
俊樹さんも久々にスライドギターが飛び出して超ゴキゲン、何より私自身が一番楽しんだライブでした。

大阪から来てくれたお客さまがべースを弾き語るSHOさんに感動し
「ひとの何倍も努力して来られたのでしょうね!」と賞賛しました。
「え?努力?」
何故か私の中で、SHOさんに「努力」というワードがしっくり来なかったのです。
人には、努力したことをアピールするタイプと、それを隠そうとするタイプがいますが
SHOさんは、そのどちらにも当てはまりません。

容姿端麗で手足は長く指も長い、更にお声の美しさは例えようがありません。
生まれながらの才能をたくさんお持ちのSHOさんですが
もちろん鍛錬なしには、あんなに素晴らしい演奏や歌は生まれなかったことでしょう。

もう10年近く前になるでしょうか?
ステキなお宅にお邪魔した時に
「家にいると、気がついたら一日中ベース触って歌ってるんだ」と仰ったのを覚えています。
それは、SHOさんにとって努力なのでしょうか?

ライブのお誘いを頂いて「頑張ります!」と答えると
「頑張らんで良いよ、一緒に音遊びしよう!」と仰います。
そう、SHOさんは頑張らないのです。
常に肩の力が抜けているのです。

私にとって歌の練習は努力です。
よっこいしょ!と重い腰を無理矢理持ち上げなければ、防音ブースに入ることも出来ません。
もしかしたら私のネガティブ妄想癖は
怠惰な自分を奮い起こすために必要なエッセンスなのかも知れませんね。
いつかSHOさんのように、鍛錬が努力でなくなる日は来るのでしょうか?
肩の力を抜いて自然体で自由に歌を遊ぶことが出来るのでしょうか?
ますます憧れは募るばかりです。

な也さんに続いて9月27日、京都・都雅都雅にお招き頂きました。
素晴らしい先輩の胸を借りて、また至福の時をご一緒します^ ^0