Articles for the Month of 2月 2013

自分の声について Part 5

ちょっとバタバタしておりまして更新が遅くなりました(汗)
Part4では脱力して発声するトレーニング法をご紹介しましたが
それらの試行錯誤の結果、私はヘッドヴォイスなるものを入手したのです。
平たく云うと強めの裏声ですね。
そうなんです!私、それまで裏声を出そうとすると息しかでなかったのです。

ヘッドヴォイスを使えるようになって確かに表現の幅は広がったかも知れないけど
喉を開くために力を入れるようになった結果、私の声はどんどん固くなっていった。
以前よりは仲間の声と混ざってるような気がするし、ピッチも当てやすいんだけど
どうもしっくりこない。
好きになれないのだ。
自分がなりたい「魅力的な声」からどんどんかけ離れて行くような気がしていた。

その昔、私はサザンソウルやリズム&ブルースを好んで歌っていた。
その頃の私を知っている人のほとんどがゴスペルをやる前の方が良かったと云う。
「イナタい感じ」とか「レイドバックした感じ」が私の持ち味だと思ってた人達にとって
いきなり「キメキメな感じ」のコンテンポラリーゴスペルを歌う私は
それこそ、しっくりこなかっただろうけど
それ以上に、声に魅力が無くなったと感じていたらしい。

こりゃ凹みました。
そして更にアタシを凹ませたのは
チェストヴォイスのピーク辺りのシャウトができなくなったこと。
昔は、その辺りの高さを出そうとすると無意識に喉を絞るクセが働いて
勝手にシャウトしていたものが
今はカッチカチのキンキン声になってしまった。
意識的に絞ろうとすると喉を痛めてヘッドヴォイスが出なくなる。
昔、ヘッドヴォイスが使えなかったのはシャウトしすぎてたんですね。

もう、どうせぃっちゅうねん!て感じ。
でも。。。
何かが間違っているんでしょうね~。
何かが足りないんでしょうね~。
まだまだトンネルは続くのでした(ToT)

久々に更新したと思ったらグチグチで終わっちゃってごめんなさい(汗)
本日はここまで。
おやすみなさい☆


自分の声について Part 4

ほとんどボヤキのような このブログに
思いのほか反響を頂いてちょっとビックリしております。
声について悩んでいる人は多いのだなぁと改めて感じます。

高音域になるほど声帯の振動数を上げるために
声帯を張りつめなければなりません。
最小限の力で必要な筋肉だけを使えたら楽に歌えるんだろうけど
言葉で云うほど簡単ではないですよね。

数あるトレーニング方法を試して 自分にしっくりくるものを
見つけるしかないのです。

と云うワケで…。
facebook でリクエストを頂いたので
私の「たこ踊りトレーニング法」をちょこっとご紹介します。

これは NY で Ingrid から伝授されたトレーニング法。
彼女のお父様は、かの Michael Bolton のヴォイストレーナーで
数々のシンガーを育てた実績を持つ。

彼女自身も素晴らしいシンガーでありトレーナーだった。
彼女の声はメチャクチャ鳴った!
そう、身体という楽器から声が鳴ってるのだ!
「なんじゃこりゃ~!!」
もう目から何枚鱗が落ちたコトやら。

彼女からは沢山の事を学んだが
そのトレーニング法はものすごく変わっていた。
ほとんど人前でできるものはない(苦笑)
「たこ踊りトレーニング」もしかり。
なので、ここでは拙い文章で説明させて頂きます。

最初に断っておきますが「たこ踊り…」は
その動きから私が勝手に命名したのであって
Ingrid がつけた名称ではありませんのであしからず(笑)

まず、足を肩幅に開き下腹のツボを意識して下半身を安定させます。
ほんの少しだけ膝を曲げた方が更に安定するかも。
ウエストから上をタコになった気分でクネクネします。
肩から指先はタコの足のごとくヒラヒラ ユラユラ。
頭も前後左右にグルグル ユラユラ。
まるで軟体動物になった気分でクネクネ ユラユラ。

この状態で歌うのです。
ね?! 人前でできないでしょ?!(爆)

要は、顎 首 肩に力を入れることができない状態にして
発声するというトレーニングです。
クネクネすることで顎が上がったり下がったりするので
このさい、発音の正確さは無視。
しっかりした発声と正しい音程を目指します。

最初はまともに歌えません、もちろん!
高音域なんかすぐにひっくり返っちゃいます。
そして、しっかり歌おうとすると
とたんにクネクネできなくなるのです。
自分が喉に力を入れてしまう瞬間が判るのですね~。
コワイですね~。

理論的に頭で理解するより
顎 首 肩を緩めることを身体にたたき込むのです。
クネクネしながら、しっかり歌えるようになったらホンマもん!

こんなんで悩んでる皆さんのお役に立つのか
甚だ疑問ではありますが(汗)
興味のある方は鼻歌から始めてみてはいかがでしょ(笑)


自分の声について Part 3

「正しい発声」をするにあたって
私がまず最初に直さなければならなかったのは「喉を絞めるクセ」
これは聴いてる側もしんどくなりますね。
もちろん歌ってる本人はメチャしんどいし
ピッチは下がるし、なにより喉を痛める。

テクニックとして「喉を絞る」手法はあるけれど
私の場合、顎から喉から首から全てに余分な力が入っていた。
コレ。。。真逆ですね(汗)
下半身を安定させて下腹のツボにグッと力を入れる
そんでもって肩や首は緩めないとイケないんですね~。

なのに私は喉を開くクセをつけるために
またもや喉に力を入れるという過程を踏むのです(トホホ)
まぁ、クセを直すのは一朝一夕にはいかんと云うことですね。

しかし、同じように喉に力を掛けていても
顎や肩の力は抜けていき格段に発声が楽になった。

それと平行して、暗い声を明るくしなくてはいけません。
声が暗いのは、単純にピッチがチョットだけ低い場合もありますね。
これはもう、神経質なくらい丁寧に歌うってコトでしょうか。
まぁ、それまでが無神経すぎたのかもしれませんが(苦笑)

あと、頬の筋肉を上に引き上げる。
要は笑ってる顔。
笑顔で歌うって大切なんだなぁ~。

これで、かなり解決したように見えるが。。。
ところがどっこい、そう簡単にはいかないのだ~~~!

と云うコトで続きは後日。


自分の声について Part 2

黒人のシンガーってどうしてあんなにレンジが広いんでしょうね?
声帯の形がそんなにも違うものなんでしょうか?
それぞれの人種の声帯の画像を見比べてみたいもんです。

黒人クワイアのパワフルなクワイアに近づきたい一心で
力一杯 無理な発声で歌いまくる。
当然、喉がヘタってピッチが悪くなる。

クワイアの中では混ざらないのに
リードをとると私の暗い声はクワイアに埋もれてしまう。
自分の声をモニターできなくて更に声を張り上げる。
コンテンポラリーゴスペルが中心だったのでバンドの音数も多いし
ワンマンライブでは20曲くらい演るから終盤は もうヘトヘト。

パワー全開のクワイアの中でリードの歌声を前面に出すために
黒人のソリスト達は、ほんの少しだけピッチを上げて歌うそうです。
正しい音で歌う事すら難しい私に そんな技できるわけないやん(涙)

まぁ、そんな高度な技は出来ないにしても
できるだけ喉に負担を掛けずに
安定したピッチで、しかもパワフルに歌いたい。

かくして私の「正しい発声への旅」は始まったわけなんですが
これがトンネルだらけでなかなか光が見えない。

仲間たちもそれぞれ努力していたのだろうが
他人は、いとも簡単に歌っているように見えたりする。
私が一番年長だったにも関わらず、ひがんだり ねじれたり
もう劣等感の固まりでした(苦笑)

それでも続けて来れたのは素晴らしい仲間達と
ワンヴォイスになった瞬間があったから。
15年間の中で数えるほどしかなかったけれど
あの一体感は忘れられないし、やみつきになった。

実際、彼らは今も素晴らしい。
グループを卒業した今 お客さんとして彼らのライブを観て素直に感動する。
一曲目の声の立ち上がりの素晴らしさに鳥肌が立つ。
こんなステキなクワイアに居たんだなぁと
今も私の誇りです。

なかなか本題に入れませんがご容赦を(汗)
本日はここまで。


自分の声について Part 1

歌を始めたころ、自分の声について深く考えたことはなかった。
ただ英語の歌を覚えて、ただ歌うことが楽しかった。
黒人音楽に目覚めるとオリジナルのキーでは歌えなくて
自分の声が人より低いのだと、ようやく気づいた。
それでも「キーを下げて歌えばイイやん」ってことで
これまた深く考えなかった。

ところがゴスペルを始めてから猛烈にコンプレックスを感じるようになった。
一人で歌ってるわけではないから私にキーを合わせるなんてできない。
当然、オリジナルキーで歌うのが基本になる。

私はアルトを担当していたが それでもしんどかった。
クワイアのメロディーは、あまり動きがない。
チェストヴォイスのピークではないけれど
いや~な高さの音を連続して発声するのは非常にしんどい。

そして私の声は太くて仲間の声と全然混ざらない。
いや、太いから混ざらないのではなく、ただ歌がヘタクソだっただけなんだけど
その時は全てを声のせいにしていたかも。

実際、黒人のクワイア達は、太くてザラザラした声の人がイッパイいるけど
ガッツリ混ざってワンヴォイスになってるもんね。

歌を始めてからゴスペルにたどり着くまで、かなりの時間があったにも関わらず
ここへ来て、ようやく発声について勉強しはじめた。
思考錯誤の連続で、今から思えば何ともヘンテコな発声をしてた時もあったなぁ(汗)

低くて、太くて、暗くて、詰まった声。
どんどん自分の声がきらいになっていった。

あぁ、改めて文字にするとキツいなぁ。
自分の声がキライだなんて、ネガティブ~~~(苦笑)

ここまで読んでくださった皆様、ご安心を!
最近ようやく好きになってきました(笑)

なので、今に至るまでの暗中模索、思考錯誤、紆余曲折、支離滅裂を
ぼちぼちブログに書いて行きたいと思います。
と云うコトで本日はここまで。
楽しくないブログだったらごめんね(汗)